お会計はクルーズのあとで(←NG)

STK(サトコ)

STK(サトコ)

2003年よりシンガポール移住。現地マスコミでジャーナリスト、デザイナ、写真撮影など。日本食グルメ堪能に目無し、最近の美食探訪記事: http://www.soshiok.com/article/22159

http://facebook.com/satoko525

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今年夏日本公開の「謎解きはディナーのあとで」映画版ロケでも利用された豪華客船シンガポール発4泊5日の旅、周りの同僚の太鼓判も背中を押して財布の口を大いに緩めて行ってまいりました、親孝行も兼ねて。

ねえねえ、それでクルーズどうだった?と聞かれて返す言葉ですが、「凄かった、凄まじかった、とんでもなかった」に尽きまする、もう懲り懲りじゃ。やっぱり「謎解き」クルーのように優雅には参りませんなあ、あれは映画だもんね。

何が酷(ひど)いって、乗客云千人のマジョリティーが大陸中国人の団体客。言葉の音の性質と親族一同で旧正月を迎える嬉しさひとしおが共鳴し合って、喧々諤々、収集のつかないほどの騒々しさに熱く包まれ、我ら数人しかいないマイノリティー日本人はケンカ腰で応戦しないと負けてしまう事態。

日中間で目下火花の散ってるナントカ諸島を巡る喧噪の縮小図は、クルーズ朝食のテーブルの奪い合いから開戦と行った有様でした。

私の親戚もそうでしたが、こういうとき、日本人だからか祖先より引き継ぐ血の成せる技なのか、身を引いてしまうんですよね、私たち。譲り合いの精神なんてものじゃなくて、「そこまで欲しいならやるよこの席」の投げやりさ。負けるが勝ち?なんて誰が言い出したのでしょう、折れてあげたのに勝った気はまったくなし、残るのは屈辱感のみ。

凄惨なクルーズから生還して、この大陸中国人の皆様とのやりとり話を友人にしていたら、もう半生以上をシンガポールで過ごしている彼女は「そっかあ、今は中国人がメインのお客様なのねえ、私が来た頃はほとんどがインド本土の人たちだったなあ、インド人儲かっていたもんねえ」と遠く当時に目をやっていました。

潤っている人たちをちゃんと直に反映しているのね、豪華絢爛クルーズって。

ちゃんと乗船する時期を見間違えなければこんなことにならないはずだとか。こともあろうに、日本のゴールデンウィーク並みの連休を選んだのが発端ですな、我に非ありか。

乗船時など、待てど暮らせど自分の番が来ない大量強制連行される捕虜兵の心持ち。さらに浅瀬から島へ行くボートへの乗り換えを待つときなど、エアコンの効かない長い廊下では、なんのインストラクションも無しに数時間待たされ、吹き出す汗は塩を含み地獄サウナ以上、あんな非システマチックな方法を採用している豪華客船などとは名ばかりものだ!と心の中で糾弾、恨めしいこと際限なし。

ここで津々浦々と毒を吐き出してしまい、読んでくださっている方には恐縮の限りですが、最後に決め手の事件に言及させてください。

せっかく華麗なクルーズ旅行なのだから、と事前にオンラインでエステマッサージなどをUSD千ドルほど申し込んでおいたわけ。もちろん旅行前にクレジットカードで支払いを済まして。

それが何たるかな、クルーズ最終日には支払済のサービス料がダブルで請求されていた。私だけでなく親戚の請求書も同様に。あきれるやら 怒り煮えくり返るやら、請求書をひったくって文句をつけにコンシェルジェカウンター前の長蛇の列に加わり、(私だけでなく同様にダブル請求された乗船客は幾らかあった様子)、「どういうことよ!なんでダブルでクレジットカードに請求されているの?」持っている全てのレシートを突きつけて相手の非を認めさせるべくの鬼面特攻隊。

コンシェルジェのお兄さんお姉さんも説明が二転三転で要領を得ず。「ああ、どうも我が社の会計システムがエラーを起こしているようで」と言ったかと思えば「いや、ここにはクレジットカードに請求されているように見えるけれど実際には請求されていないからご安心を」などと訳のわからない釈明を始め、「心配ならクレジットカード会社に電話してみればいい」と開き直りの姿勢。最後は既にシンガポールに着いてるから下船してくださいと、煙にまかれてサヨウナラ。

あああ、始終イライラし通しでまったく酷いものだった。

帰国後、クレジットカード会社に確認してみれば、ダブルでUSD数千ドルの請求が来ていた、やっぱり。クルーズ会社にクレーム電話を入れてみれば、「クルーズが完了しておりますので支払いの追跡ができません」の一点張り。「請求書が来た時点でどうして船上で申し立てなさらなかったのですか?支払いについての不明点 はクルーズ旅程内で解決するよう、と乗船時の契約書に書いてあるはずです」

そんなの、あり?

私泣き寝入り?二重で支払う?

消費者センタかどこかに駆け込もうかと思った、本気で。

いくら物腰の優しい(かもしれない)日本人といえ、ここで引くことはできない!普段は戦いを好まない血族でありますが、戦いました、戦った、徹底抗戦1ヶ月。

そして勝ち取った、二重で支払った部分の払い戻し。

ああ、楽しむはずだったクルーズ旅行、どうしてここまで躍起に戦闘態勢に入らなければならなかったのだろうか、とほほほほほ。

ああそうだ、映画「謎解きディナー」@同クルーズですが、私の友人だとか知り合いだとか、エキストラで出演しているようで、マイクルーズ体験は修羅場の嵐そのものでしたが、こちらの映画はとても楽しみにしてます。

これに刺激を受けてクルーズデビューをお考えであれば、被験者からのアドバイス・・・参加時期を見間違う事なかれ、請求書は細微に至ってチェック、お会計はクルーズの中で!

以上、お聞き苦しくございました・・・。

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3 Comments

  1. sottaku キモト

    シンガポールに出来た有名なホテル(屋上プールの)に行ったさとみさんに似た感じの同級生女子が同様に鬼面特攻隊で戦いぬいたそうですよ。。。

    あ〜懐かしい、アジア放浪での激戦交渉シーンの数々。。。

  2. TB(ティービー)

    おいらも一昨年マリーナ・ベイ・サンズ泊まりましたけど、ホント、中国人の喧騒さにはちょっと日本人引きますよね〜
    にしても、いやはや、さすがSATOKOさん、たくましい

  3. STK(サトコ)

    キモト氏もTB氏も百戦錬磨(←使い方正しいか?)のご様子、是非とも弟子入りさせていただきたい!日本人らしくしていると負けますねえ、皆猫の皮を脱ぎ捨てなければ!・・・ってそんな皮ありましたっけ

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