そったく君よりリクエスト。

ブッカ

ブッカ

多治見暮らしも33年目を迎えました
株式会社ブルッツ 代表

http://furari.shop-pro.jp/

2014-01

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<6.よそ者陶器プロドゥーサーとして見つけた事大事にしたい事>

 

52歳のころ、なぜかとても悲しくなって泣いたことがある。

何かになるつもりだったのに、結局なにものにもなれなかった気がして、
というのが一番近い理由です。

いきなり感極まって、ただもう自動的にいっぱい泣いた。
あうあうと泣いたんですよ。1分ほどの出来事だったんです。

そのとき女房が目の前で、
たしか草餅かなんかを頂いておりました柳桜園のほうじ茶で。

びっくりさせてしまいました。
突然亭主が泣き出したものだから無理もない。
「私もよくあることよ」とかなんとか慰めてくれたことを覚えています。

それ以降は泣いていないです。
今、55歳ですけど泣きたい気持ちにすらならないです。
あの時、一つ山を越えるように最後の幼稚を追い越してしまった。

追い越したらなにやら笑えます。

僕は練習を怠ったし、息をするように学ばなかった。
細かく記録を付けず、反省と対策を取らなかった。
裕福な家の息子じゃないのに、手に入れた道具を大切にする心に欠けていた。

そんなんで何かになれるはずがないわね。

僕は結局「生き物としての幸せ」に背を向けることができませんでした。
何かになるということは「満たす」ことではないのに、
ここまでもこれからもそれ以外は考えられないのです。

僕は方法を間違えてしまいました。
僕はもう立派に生き物として今生を生きてしまったのです。
悦楽が導くままに。

なのでせめて何者でもないけれど、自分のやるべきことを淡々とやり抜こうと
そんな風に自分を受け入れ陶器を売って暮らしていくのです。

おしまい。

▼記事が気に入ったら是非「いいね!」をよろしくお願いします。

コメントを残す