○○に反応するDNA

STK(サトコ)

STK(サトコ)

2003年よりシンガポール移住。現地マスコミでジャーナリスト、デザイナ、写真撮影など。日本食グルメ堪能に目無し、最近の美食探訪記事: http://www.soshiok.com/article/22159

http://facebook.com/satoko525

wood

 

先回の「奇縁のイスカンダル」コラムを読んでくださったTB氏が「それは土に反応してしまうDNAってやつですよ」と、こちらが言い及んでいなかった何かをうまく表現してくださった。

そこでハタと立ち止まって、シンガポールで彷徨うこと9年、この間自分のDNAが抑えられなくなるほどに色めき立ってしまうモーメントを改めてピックアップしてみようかと企ててみました。

DNA反応ランキング、何を差し置いてもの第1位は・・・木の床

シンガポールに来て最初に移り住んだスイミングプール付きの高級アパート(駐在でいらっしゃる日本人のほとんどはこういったタイプに住居を構える)、どうしても馴染めなかったのがマーブル大理石の硬い冷たい床。その後一般市民アパートを点々と暮らしたがどこもかしこも大理石フローリング。

周りのシンガポール人に「マーブル床ってどうなのよ」と意識的に非難を込めて意見を求めても、返ってくる答えは決まってて「ひんやりしていいよね、ほらシンガポールって年がら年中暑いでしょ、いつでも冷たくてエアコンいらず、機能的極まりなし!」

や、実践的なのはわかるんだけどさ、生彩に乏しいというか非情なタッチというか。「ローマに入らずんば・・・」と、どう協調レベルをあげてみても、遺伝子レベルで求めてるんだよね、、、素足で踏んだ時その足跡面積だけが体温に応じてほんのりと暖かく優しく反応する、我が友、木材!

(ちなみに幼少の頃、畳は好きではなかった、梅雨の頃のジメジメ感のせいだろうか・・・)

というわけで、今年頭に転居した家(なんとシンガポールで9回目の引越し!)には、財布の底をはたき、木材フローリングを施してしまいました!言わば9年越しの悲願叶ったり、ワオウ!(自分で拍手喝采、涙涙)

もともと敷き詰めてあった立派なオフホワイト大理石床を剥がしての作業だったから、周りのシンガポール人からはそりゃぁ貴女クレイジーガールだと言われましたよ。

で・す・が、この柔らかな質感、適度な弾力性。これぞ「家」ですよ。ね、ね?・・・恐らく、特に日本人にとっては。・・・って総称していいのかな?もとい、四方を山々に囲まれ山林と共にで育った岐阜県民にとっては?

というわけで、TB氏の「反応するDNA」から派生して、シンガポール床事情でした。

(あ、でもその昔にイギリス軍に占拠されていた頃に作られた古いコロニアル様式のお家などは木造であります。あとリッチな一軒家がお住まいの方の床などはこういった庶民床とは異なるはずでありますので、どうか誤解のありませんように)

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