巨大イスカンダル、会社玄関での奇縁
イスカンダル:さらば~地球よ~♫の惑星イスカンダル(宇宙戦艦ヤマト)ではありませぬ。 粘土作品ってあまりここシンガポールで見ないから、会社の玄関ロビー壁全体を覆う赤茶焼け土瓦版の集合体は、前を通るたんびに、どこか懐かしくて心の中で親近感を育てていたのです。 ほら、我々の地元って粘土とご縁が深いこと、掘っても掘ってもクレイ土壌の続く数百年(かそれ以上?)の歴史を誇っているじゃないですか。そこからすると、マレー半島の先っぽにチョコンと置かれた、日本の琵琶湖ほどの面積しかないこの島は、掘ったら何が出てくるんだろう、と。兎に角、ここで土と炎にお目にかかることは皆無に等しい。 「何故だかなあ、なんだかほっとするんだよね、この壁作品」と今の会社に勤務し始めて5年かな、毎日前を行ったり来たりしておりました。ずうっと昔に、この粘度版1枚1枚は、社員と偉大なアーティストがコラボして作成した記念すべきモニュメントである、というようなことは耳にはしておりましたが。 ところが!つい先日ビックリ仰天してしまったのは、本巨作の偉大なるクリエイターとは、我らが多治見市に留学してセラミックスをマスターした、アジアを代表するシンガポール人陶匠「イスカンダル・ジャリル」さん。 ちょうど今月、こちらの日本クリエイティブ・センタで、イスカンダル氏の作品をフィーチャーした展覧会が開催されていて、事前のプレスリリースで彼のお名前を目にしたばかりだった。確かトークショーもあったようだったけど、私はその日別件か何かで行けなかったよ、残念!折角だからどんなお人か見てみたかったなあ。 わたしは当地マスコミでマルチメディアデザイナ職についていますが、自他とも認める2Dクリエイタ。3D苦手なんだよねえ、しかしここはやっぱり生粋の多治見人として空間に三次元展開する陶磁器に手を染めてみたい気も、遅ればせながらひしひしと感じております。 そこで密かに目論む自己ミッションですが、次回一時帰国する時には、陶磁器のイロハをかじってみようか!と。 玄関の巨大イスカンダル作品が古里とドンピシャ繋がって、何ともますます頼もしい、こんな大発見が偶然に日常に挿入されると殊の外ウキウキしちゃいますねえ、むふふ。 了 ▼記事が気に入ったら是非「いいね!」をよろしくお願いします。
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